歯周病の基礎知識

歯周病の原因は歯垢ですから、歯垢をためない、増やさないことが基本となります。 そのためにはまず、正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。
歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが最も大切になりますので以下にポイントを紹介します。

まず毛先を磨くPointに確実にあてましょう。最初は、鏡を見ながら毛先がとどいていることを確認してみましょう。次に動かし方ですが、小さく横にでも、縦にかき出す様にしても、円を描くようにしてみましょう。歯と歯肉を傷つけることなくプラークを落とすことが重要なのです。
そして、軽く磨くようにしましょう。力を入れて磨くと歯ブラシの毛先が開いてしまい歯垢が落とせなくなったり、歯や歯肉を痛めてしまったりします。
力の入れ具合は、毛束がまっすぐなまま歯面に当たる程度を意識しましょう。また歯ブラシは細かく動かすようにしましょう。毛先を使って磨く方法が歯垢の除去には効果的です。ついつい大きく動かしがちですが、歯には凸凹があるため小刻みに動かさないと、引っ込んだ所には毛先が届きません。

特に、裏側や歯と歯の間を磨く時は、大きく動かすとせっかく入った毛先がでてしまいますので注意が必要です。最後に1ヶ所につき10回~20回くらい磨くことを意識しましょう。プラークは粘着性が高いため、2~3回歯ブラシを動かした程度では落としきれません。
1日に最低1回は、5分以上かけてゆっくりと隅々の歯垢を取り除いて下さい。可能であれば、毎食後磨くことが理想ですが、寝る前に丁寧にゆっくりと磨くことが重要です。

歯周病の始まる場所は、歯垢の残るところであり歯ブラシの毛先があたりにくいところです。1つめに歯と歯の間、2番目に歯と歯肉の境目、3番目に歯ブラシの頭が届きにくい奥歯となります。
自分では磨いているつもりなのに磨けていない人のほとんどが、磨きたいところに毛先をあてられない人なのです。以上がポイントになりますが、自己流の歯磨きでは歯垢は落とせません。必ず歯科医師や歯科衛生士によるブラッシング指導を受けるようにしましょう。

 

インプラントと歯周病は密接に関係していることはご存知ですか?インプラントは歯周病や虫歯などで歯を失った型のためにあるものです。歯を無くしたところに、インプラントを埋め込むといった方法で治療は行われ、入れ歯とは違って自分の歯のようにインプラントを扱うことができます。使い勝手も良いのが魅力です。しかし歯周病が治療できていないところにインプラントを埋めてもまたインプラントが抜けてしまいます。歯周病を直してから埋め込みましょう。