食品添加物の分類
食品添加物は、使用目的もさまざまですし、その役割や効果によって分類することができます。
食品添加物は、大きく分けると食品衛生法上の分類と使用目的別分類の2種類に分けることができます。
食品衛生法上の分類では、さらに指定添加物、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物に分けることができます。
指定添加物は、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した添加物であることが基本で、指定されていない添加物は使用することができないことになっています。
既存添加物は、長期にわたって使用されてきた実績をもとに、厚生労働大臣が認めた添加物です。
天然香料は、緑茶やりんごや乳などの動植物からとれる香りづけを行うための添加物で、長期にわたって使用された実績をもとに使用が認められている添加物です。
一般飲食物添加物の定義は、一般に食品として飲食に供されているもので添加物として使用されているものです。
使用目的別分類は、食品の製造や加工のために必要なもの、食品の風味や外観を良くするためのもの、食品の保存性を良くし食中毒を防止するもの、食品の栄養成分を強化するものに分けられます。
食品の製造や加工のために必要なものは、食品の製造や加工の時に欠かせないもので、豆腐を固めるために使用する凝固剤などがあります。
食品の風味や外観を良くするためのものは、食品の味や見た目を良くし、魅力的な商品にするために使用する添加物です。
食品の保存性を良くし食中毒を防止するものは、食品の酸化・変敗、微生物の繁殖による腐敗を防いで、保存性を良くするために使用する添加物です。
食品の栄養成分を強化するものは、食品自体に含まれている栄養成分や人に必要な栄養素を補うために使用する添加物です。