自分の思いのまま設計出来ます。新しい技術を生み出すには、アイディアから始めるやり方と、ニーズから出発する仕方があります。ニーズというのは、日本語では需要の事です。
ニーズからスタートする際は、その需要を満たせるような技術を開発する事になります。例えば、もっとインターネットを高速化しておきたいというニーズがあるのなら、高速化の為の技術を開発する事になります。
一方、アイディアから出る場合は、特別にニーズについては考慮せず、自分が作りたい、作り出せるという技術の開発にひたすら取り組むというだけです。一言でどちらのやり方が優れていると言えるものではないです。
アイディアから出発するという場合は、現在までの技巧とは全然違った技巧が造られる可能性があり、一瞬にして莫大な利益を計上する可能性があります。ただ、アイディアが本当に技術として形にできるかを見通せないのが欠点です。
他方、ニーズから出発して技術を生み出す場合は、一気に大きく稼げるわけではないですが、必要としている人が必ずいるわけですから、細かく着実に稼ぐ事ができます。
また、アイディアよりはニーズから出発する法が、技術開発に成功しやすい傾向にあります。現実的には、大きな企業の方が資金的に余裕を持っていますので、アイディアを重視した技術の開発に取り組みやすい傾向にあります。一方、資金的に余裕が無い中小企業の場合はニーズを重視した技術の開発の方が適しています。尚、ニーズから出発し、技術を生み出す場合は、ニーズの大きさを考えるのが大切です。
ニーズがあまりに小さいのであるなら、せっかくニーズに応える技術を生み出したのであっても、さほど利用してもらえないので、事業が成功しないのです。
しかし、ニーズがあまりにも大きすぎると、今度は、そのニーズを狙う競合他社が現れてきます。その為に技術を開発するスピードが問われる事になります。結局、自分の会社で、どのぐらいの大きさのニーズを狙っていくか方針を定めて技術を開発していくのが肝要です。